ミッシャ・マイスキー

チェロの夕べ

無伴奏・デュオ・トリオで魅せる
“チェロのすべて”。二夜完全別プロ。

2018年8月31日(金)・9月1日(土)
午後4時30分 開場/午後5時30分 開演

【共演】
リリー・マイスキー(ピアノ)
サーシャ・マイスキー(ヴァイオリン)

【プログラム】
<第一夜>
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 作品40
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲 イ短調 作品50「偉大な芸術家の思い出に」
<第二夜>
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV1009
ブラームス:チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 作品99
ラフマニノフ:「悲しみの三重奏曲」第1番 ト短調
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲 第2番 ホ短調 作品67

※曲目が変更される場合がございます。ご了承ください。

その二日間が、〈音楽〉に導く。

1夜だけでも十分贅沢なコンサートを2夜連続で鑑賞する。1人のアーティストの中の2つの色彩を感じながら、その対話までもが聴こえてくるよう。そんな豊かな音楽体験を、この夏、八ヶ岳高原音楽堂からご提案いたします。あなたと音楽との距離は近づき、新たな物語を紡いでいきます。

● ミッシャ・マイスキー(チェロ)Mischa Maisky

ラトヴィア共和国生まれ。ロシアで学び、のちにイスラエルに移住。以後、ロンドン、パリ、ベルリン、ウィーン、ニューヨーク、東京をはじめ世界の主要コンサートホールで演奏活動を展開、熱狂的な支持を受け続けている。これまでにバーンスタイン、デュトワ、ジュリーニ、マゼール、メータ、ムーティ、アシュケナージ、バレンボイムといった名指揮者たち、さらにアルゲリッチ、キーシン、ランラン、P.ゼルキン、クレーメル、バシュメット、レーピン、ヴェンゲーロフほか世界のトップ・アーティストらと共演している。

マイスキーの録音は世界各地で高い評価を得ており、日本のレコード・アカデミー賞を5回、エコー・ドイツ・シャルプラッテン賞を3回、パリのディスク・グランプリ賞など受賞、グラミー賞にもノミネートされている。 マイスキーは、自らを「世界人」と位置づける。「イタリア製のチェロにオーストリアとドイツ製の弦を張り、フランスとドイツの弓で弾いています。娘はフランスで生まれ、長男はベルギーで、次男はイタリアで、三男はスイスで生まれ、そして今では六人の子供に恵まれています。私は日本の車を運転し、スイスの時計をはめて、インドのネックレスをしています。そして人々がクラシック音楽を評価し、楽しんでくれるところではどこでも、そこで家にいるようにくつろぐことができます。」

使用楽器は、1973年にニューヨークのカーネギーホールにデビューした後に篤志家から贈られた1720年製のモンタニャーナ。

● リリー・マイスキー(ピアノ)Lily Maisky

パリに生まれ、すぐにブリュッセルに移る。4歳でピアノを始め、2001年から05年までパーセル音楽学校に学び、更にそこではジャズピアノについても学ぶ。アルゲリッチ、バシキーロフ、カリクシュタイン、ギリーロフらの指導を受ける。

カーネギーホールの熱帯森林保護団体チャリティ・ガラ・コンサートでデビュー。 ドイツ・グラモフォンで父ミッシャの録音に参加、またEMIからは「マルタ・アルゲリッチ・プロジェクト」のライヴ録音をリリース。これまでに数多くの録音に参加している。また演奏の多くは、世界各地でのテレビ、ラジオ放送を通じて聴衆に届けられている。

ソロ・室内楽双方で活躍し、ヴェルビエ音楽祭、フィレンツェ五月祭、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭、ルガーノ音楽祭、エディンバラ音楽祭、北京ピアノフェスティバル等に参加。またロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ウィーン・コンツェルトハウス、モスクワ音楽院、ヴェニス・フェニーチェ座、サントリーホール等各国主要ホールに出演。

スラトキン、トーマス・ザンデルリング、ゲルト・アルブレヒト、ライスキン、ヴェロネージ等の指揮のもと協奏曲のソリストとしても活躍。 室内楽では父ミッシャのほか、ラクリン、ヤンセン、カプソン、アンゲリッシュらと共演している。

● サーシャ・マイスキー(ヴァイオリン) Sascha MAISKY

1989年生まれ。3歳でヴァイオリンを始め、レオニード・カーベル、レオン・スルゾン、イーゴリ・オイストラフらに学ぶ。1997年熱帯森林保護団体のガラ・コンサートでカーネギーホールにデビュー、ヴェンゲーロフ、ムローヴァ、アルゲリッチらと共にサン=サーンスの「動物の謝肉祭」を演奏。12歳でロンドンのパーセル音楽学校に入学、マチェイ・ラコウスキおよびエフゲニー・グラッハに師事。これまでにクィーン・エリザベス・ホール、ウィグモア・ホール、バッキンガム宮殿、ブリュッセル音楽院、プラハ城そしてパリの英国大使館などでソロ及び室内楽を演奏。また、父のミッシャ、姉のリリーとはトリオを組んで既に何度も舞台に立っている。このメンバーでは、ベートーヴェンの「三重協奏曲」も演奏している。これまでにラクリン、ヴェンゲーロフ、F.アンドリエフスキ、I.ラシュコフスキー、V.グルツマン、E.グラッハ、N.Y.キム、シトコヴェツキーらの薫陶を受ける。パーセル音楽学校を優等で卒業後、現在はウィーンでボリス・クシュニールに師事。

主催:八ヶ岳高原ロッジ TEL:0267-98-2131