● 渡辺貞夫(アルトサックス)Sadao Watanabe
1933年宇都宮生まれ。高校卒業後に上京、秋吉敏子のコージー・カルテットをはじめ数々のバンドに参加。バークリー音楽大学への留学等を経て、日本を代表するトップミュージシャンとして、ジャズの枠に留まらない独自のスタイルで世界を舞台に活躍。2005年“愛知万博”では世界中から集まった子供達400人と、国境や文化を越えた歌とリズムの共演という長年の夢を実現させ、それらの活動は海外へ広がる。近年は国立音楽大学の招聘教授として次世代の育成にも力を注いでいる。2016年4月、オバマ前米大統領夫妻がホストとなり、ホワイトハウスで開催された「International Jazz Day 2016」に日本を代表して参加。2017年10月、NY録音の最新アルバム『Re-Bop』、バッハのスペシャリストとして名高い小林道夫氏(cemb, pf)と2000年に共演したサントリーホールでのライヴ盤『Sadao Plays Bach』を同時に発表。国内のみならず、海外に於いても精力的に演奏活動を行う生涯現役プレイヤーのその姿は、世界中の老若男女に勇気と感動を与えている。
オフィシャルサイト http://www.sadao.com/
● ラッセル・フェランテ(ピアノ)Russell Ferrante
1952年カリフォルニア州生れ。9歳からピアノを学び、父親が指導する教会の合唱団でピアノを弾き始める。高校生の頃ジャズ・R&Bに興味を抱き、サンフランシスコ・ベイエリアで多くの音楽経験を積む。1973年プロとして活動を始め、ブルース歌手のジミー・ウィザースプーンのバンドに参加。1977年L.A.に移り、トム・スコット、ジョニー・ミッチェル等のアルバム制作、ツアーに参加。1980年「Yellowjackets」として活動を始め、20枚を超すアルバムを制作し86年、89年にグラミー賞を受賞。現在も同グループのリーダーとして活動する一方、多くのミュージシャンに楽曲・編曲を提供する等幅広く活躍している。渡辺貞夫とはアルバム、ステージでの共演も多く、30年にわたる長い付き合いである。
● ベン・ウィリアムス(ベース)Ben Williams
1984年ワシントンD.C.生まれ10歳でベースを弾き始め、デューク・エリントン芸術学校、ミシガン州立大学、ジュリアード音楽院と本格的な音楽教育を受ける。2009年のセロニアス・モンク・コンペティションで優勝。コンコードと契約を結び2011年にアルバム『State of Art』をリリース。パット・メセニーのユニット〈ユニティ・バンド〉のベース奏者として2013年にグラミー賞を受賞。渡辺貞夫とはアルバム『Into Tomorrow』『Come Today』への参加を始め、多くのステージで共演している。渡辺貞夫がいま最も信頼を寄せているベーシストである。
● ケンドリック・スコット(ドラムス)Kendrick Scott
1980 年テキサス州生まれ。音楽一家に育ち、幼少の頃に通った教会でドラムと出会い熱中する。ロバート・グラスパーやビヨンセ等を輩出したヒューストンの名門校を経て、1998年バークリー音楽大学に奨学金を得て入学。在学中からテレンス・ブランチャード、チャールス・ロイド、フュージョン系の名グループであるクルセイダーズなどの大物に起用されるなど、逸材ぶりを早くからアピール。2005年、新世代ジャズ・ミュージシャンによる自身のバンド〈オラクル〉を結成し話題となる。最新作『We Are The Drum』の他に2枚のアルバムを発表。渡辺貞夫との共演は2回目となる。