●森 麻季(ソプラノ)Maki Mori
東京藝術大学、同大学院独唱専攻、文化庁オペラ研修所修了。ミラノとミュンヘンに留学し、プラシド・ドミンゴ世界オペラコンクール「オペラリア」等多数の国内外のコンクールに上位入賞を果たす。1998年ワシントン・ナショナル・オペラ《後宮からの逃走》に日本人としてはじめて出演以来、ワシントン・ナショナル・オペラ《後宮からの逃走》でアメリカ・デビュー以来、ワシントン・ナショナル・オペラとロサンジェルス・オペラにおいて、《リゴレット》《パルシファル》《ホフマン物語》《こうもり》《ウェルテル》でドミンゴ、フォン・シュターデ、アラーニャ、ケント・ナガノ、ジューン・アンダーソン、ブレンデル、オブラスツォワ等と共演。ルイージ指揮ドレスデン国立歌劇場《ばらの騎士》、エディンバラ音楽祭《リナルド》、ノセダ指揮トリノ王立歌劇場《ラ・ボエーム》で、フリットリやアルヴァレスと共演し、国際的な評価を得る。2015年佐渡裕プロデュースオペラ《椿姫》のヴィオレッタは、連日スタンディング・オベーションで讃えられ、2017年モンテヴェルディ生誕450年を記念した鈴木優人プロデュースオペラ《ポッペアの戴冠》のタイトルロール、2020年同プロダクションによる《リナルド》のアルミレーナは各紙で好評を博す。2022年《椿姫》Bunkamuraシアター・オペラ・コンチェルタンテでヴィオレッタを熱演し喝采を浴びる。コンサートではアシュケナージ、テミルカーノフ、インバル、小澤征爾、チョン・ミョンフン、パーヴォ・ヤルヴィ、ハーディング等の著名指揮者やNHK交響楽団、ウィーン・フィル、ベルリン・フィルのメンバー、フランクフルト放響、サンクトペテルブルグ・フィル、ドレスデン国立歌劇場室内管等の内外の主要オーケストラ、ドレスデン聖十字架教会合唱団などと共演し成功を収める。自ら企画する「愛と平和への祈りをこめて」コンサートは、今年13回目を迎える。古典から現代まで幅広いレパートリーを誇り、コロラトゥーラの類稀なる技術、透明感のある美声と深い音楽性に定評を持ち、NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」メインテーマやNHK東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」を歌い、2016年文部科学省主催WFSC公式イベントに出演するなど、日本を代表するオペラ歌手として常に注目をあびる。2022年より国立音楽大学客員教授。CDデビュー20周年記念アルバム「至福の時~歌の翼に」をリリース(エイベックス・クラシックス)。安宅賞、ワシントン・アワード、五島記念文化賞、出光音楽賞、ホテルオークラ賞受賞。
●山岸茂人(ピアノ)Shigeto Yamagishi
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学大学院(音楽学専攻)修了。在学中に安宅賞受賞。古典から近代にわたるイタリア歌曲を嶺貞子氏に、ドイツ歌曲を佐々木成子、ライナー・ホフマン各氏より学ぶ。ピアノを川口恒子、渡辺健二、高出紘子の諸氏に、また、音楽学を船山隆、本田脩の各氏に師事。 声楽の伴奏者としては演奏家から常に深く信頼され、これまで著名な歌手と数多く共演を重ねる。現在、東京藝術大学声楽科伴奏助手、二期会イタリア歌曲研究会ピアニスト。