八ヶ岳高原海の口自然郷60周年/八ヶ岳高原音楽堂35周年

自然郷を象徴する樹木「カラマツ」に想いを託し、
多彩な活動が芽吹きました。

八ヶ岳カラマツプロジェクト 八ヶ岳カラマツプロジェクト

人も自然の一部と考え、自然と共に暮らしたい。
そんな願いをこめて、この地を「自然郷」と名付けました。

荒れ地に木を植え、森を再生することから始まった自然郷。
選んだのは、長野県を代表する樹木「カラマツ」です。

標高千メートル以上で育ち、八ヶ岳の風土に適したカラマツは、
春の芽吹き、初夏の新緑、秋の黄葉、冬の霧氷など、
四季折々の色彩で、訪れる人を魅了します。

三十三万本を超えるカラマツの植樹から六十年。
過放牧によって治水能力さえ失った牧場跡地は、 歴史や文化を育みながら、豊かな森へと生まれ変わりました。

地域の人々、音楽家、製作家の協力を得て、
「八ヶ岳カラマツ・プロジェクト」がスタートします。

2018年、八ヶ岳高原音楽堂開館30周年に誕生した「八ヶ岳カラマツ・チェンバロ」は、私たちの理念「自然と人と文化の共生」を、感性に訴える魅力的なプロジェクトとして、ウッドデザイン賞2020 優秀賞(林野庁長官賞)を受賞しました。

少しずつ飴色へと変化し、深みを増すカラマツの風合いは、年月をかけることの大切さを教えてくれます。

長い年月が育んだ 木、森、歴史、文化そして、この自然郷にゆっくりと流れる時間(とき)を感じてください。

写真:砺波周平 (長野県諏訪郡富士見町)※作品写真
題字・ロゴデザイン:上原祐二 (長野県伊那市)
協力:双葉林業合資会社 (長野県南佐久郡小海町)
企画:八ヶ岳高原ロッジ (長野県南佐久郡南牧村)