人も自然の一部と考え、自然と共に暮らしたい。
そんな願いをこめて、この地を「自然郷」と名付けました。
荒れ地に木を植え、森を再生することから始まった自然郷。
選んだのは、長野県を代表する樹木「カラマツ」です。
標高千メートル以上で育ち、八ヶ岳の風土に適したカラマツは、
春の芽吹き、初夏の新緑、秋の黄葉、冬の霧氷など、
四季折々の色彩で、訪れる人を魅了します。
三十三万本を超えるカラマツの植樹から六十年。
過放牧によって治水能力さえ失った牧場跡地は、 歴史や文化を育みながら、豊かな森へと生まれ変わりました。