この公演はお見逃しなく！
トルヴェール・クヮルテット ～サクソフォンの魅力がわかる特集インタビュー

『サクソフォン四重奏ねえ・・・いまいち、想像がつかないわね。』と思われていませんか？

正直なところ、サクソフォンといえば、ピアノやヴァイオリンと比べるとクラシック界ではまだ市民権をとっていない印象が拭えません。 ジャズや、吹奏楽では使用され ていますが、おぼろげなイメー ジ・・・。 しかし、そのような先入観を 払拭し、まさに目からうろこ の体験をお約束するのが、サ クソフォン四重奏団「トルヴ ェール・クヮルテット」公演 です。

サクソフォン四重奏団としては、 世界で1、2を争うレベルのクヮ ルテット。 それもそのはず、メンバーは日本のサクソフォン界を代表する４人による豪華メンバー。 結成以来20余年にわたり、吹奏楽界では「神様」として崇められているメンバーたちによる四重奏団です。 長年に渡る経験がもたらす、一糸乱れぬ音楽の合わせ方、スリリングな音の掛合いには、思わず息をのみます。

今回、八ヶ岳公演にむけ、メンバーにお話を伺いました。 「サクソフォンは人間そのものの音がします。」須川氏、彦坂氏が口を揃えるように、耳に飛び込んでくる彼らの音色にまず衝撃を受けます。 『これがサックスの音だろうか？』と、今までの体験を錯覚するような、新しい“響き”との出会い。 「美しい響きから嘆きまで、あらゆる感情を表現できる」と須川氏が語るように、奥深いサクソフォンの世界に身をまかせるのは格別。

今回のプログラムは、美しいメロディが溢れる名曲ばかり。 ＣＭ等でもお馴染みの“超”有名曲、ホルスト作曲「惑星」より“木星”も演奏されます。長生淳氏によって編曲された本曲は、クラシックでありながらジャズの要素も含んだ素晴らしい楽曲へと変化しています。

「クラシックにいろいろなジャンルが溶け込んだボーダレスな響きを楽しんでください。」と須川氏がいうように、リズムが心地よく揺れ、間の絶妙なあわせ方に心も躍り、美しいメロディは、たっぷりと感動的に歌われ・・・。まさに圧巻の“木星”にご期待ください。 今回は、ピアノの小柳美奈子氏 も共演。「色彩感あふれる響きで、とてとても5人による演奏とは思え ないでしょう。」（小柳氏）と、 音楽の厚みや華やかさにも注目 です。

さて、八ヶ岳といえば、「自然」。 演奏者に何か変化をもたらすの かも、興味深いところ。 「八ヶ岳に行って自分が綺麗にななるでしょうから、そういう音が でるのでは。」と彦坂氏。 八ヶ岳の環境が彼らの音楽にどんなエッセンスを加えるのかは、まさに当日のお楽しみ。田中氏からは「気圧が違うので、息が苦しくなったりして（笑）」とのお話も。

4人とも親しみやすいキャラクターであることも、絶大な人気の秘密。「是非、感想をおきかせください」（彦坂氏）、「ステージを下りた僕達と、楽しいひと時を過ごしましょう。」（田中氏）など公演後のメンバーとのふれあいもまた楽しみです。

この秋、いつものヴァイオリンや、ピアノのコンサートも勿論良いけれど、新しい音楽の世界に通ずる扉のご案内です。 「トルヴェール、楽しくないわけがありません！」と彦坂氏が言い切る、注目のコンサート。残念ながら超多忙の4人のスケジュールを合わせるのは至難の業であり、年間に限られた公演しか行われません。

八ヶ岳では、下界より一足早く紅葉の始まる10月初旬。まさに季節は最高。絶好のタイミングです。 10月3日、新しい「響き」体験をおすすめいたします。

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