The 285th Yatsugatake Kogen Salon
Concert
[ 鮫島 有美子( ソプラノ )/ 丸山 滋(ピアノ)]
2009年10月17日(土) 午後4時30分 開場/午後5時30分 開演
【曲目】―――(曲名:作詞 / 作曲 / 編曲)
<第Ⅰ部>
花嫁人形: 蕗谷 虹児 / 杉山 長谷夫 / 南 安雄 編曲
朧月夜 : 高野 辰之 / 岡野 貞一 / 村木 ひろの 編曲
あわて床屋: 北原 白秋 / 山田 耕筰
小さな空 : 武満 徹 / 武満 徹 / 丸山 滋 編曲
小さい秋みつけた: サトウハチロー / 中田 喜直
野菊 : 石森 延男 / 下総 皖一 / ヘルムート・ドイチュ 編曲
雪の降る街を: 内村 直也 / 中田 喜直 / 長島 寛行 編曲
秋 : フォーレ
秋 : シューベルト
秋 : H.ドイチュ
万霊節: R.シュトラウス
<第Ⅱ部>
歌曲集「 女の愛と生涯 」( 全8曲 ): シューマン
この道 : 北原 白秋 / 山田 耕筰
かごかき: 貴志 康一 / 貴志 康一
しらかば: 谷川 雁 / 新実 徳英
落葉松 : 野上 彰 / 小林 秀雄
<アンコール曲>
・翼 :武満徹(詞・曲)
・うたうだけ:谷川俊太郎/武満徹
・赤とんぼ :三木露風/山田耕筰
●鮫島 有美子(ソプラノ) Yumiko Samejima
東京藝術大学声楽科、および同大学院修了。安宅賞受賞。
1975年、二期会オペラ「オテロ」のデズデーモナで主役デビュー。その後ドイツ政府奨学生としてベルリン音楽大学に留学。名ソプラノ、エリザベート・グリュンマーに学ぶ。同在学中より、ドイツ国内やヨーロッパ各地で様々な演奏活動を始め、1982年よりドイツ、ウルム歌劇場の専属歌手として種々の大役を演じてきた。
1985年、レコードデビューとなった「日本のうた」で一躍脚光を浴びる。ドイツをはじめ各ヨーロッパ諸国、中南米、そして日本でも、オペラやリサイタル、全国にわたるコンサートのツアー、テレビ、ラジオなど精力的にその活動の場を広げている。1992年には、日本の代表的なオペラ「夕鶴」のつうを初めて演じ、絶賛を受けて再演を重ねた。1998年にはモスクワ公演に参加。1993年、NHKホール20周年記念公演「漂泊者のアリア」の砂原美智子役に抜擢され、沢田研二、風吹ジュンらと共演。
1995年シェイクスピア作「オセロー」のデズデモーナ役に抜擢。平幹二郎、村井国夫らと共演、クラシックの歌い手として稀な分野への試みで大役を果たした。
新国立劇場においては、1999年に創作オペラ「罪と罰」のヒロインのソーニャ、2000年にオペラ「夕鶴」の新演出でつうを演じている。2005年、演劇界の鬼才、栗山民也演出によるオペラ「夕鶴」では、オーケストラピットを使用しないひときわシンプルな舞台で演じた見事なつうに、今までにも増して高い評価を得た。2008年1、2月には好評につき「夕鶴」を再演。最近ではオペラや夫君ヘルムート・ドイチュとのリサイタル・ツアーの他、コンサートのMC役や宮川彬良氏とのコラボレーションのステージなど、新しい試みにも意欲的に取り組んでいる。
1990年、日本ゴールドディスク大賞、1991年度、大阪ザ・シンフォニーホール・クリスタル賞受賞。コロムビアミュージックエンタテインメントやビクターエンタテインメントより、数々のCDアルバムがリリースされている。 著書「歌の翼に」(音楽之友社)、「プラタナスの木蔭で」(時事通信社)、訳書「伴奏の芸術」(ムジカノーヴァ)。
二期会会員。洗足学園音楽大学客員教授。名古屋藝術大学客員教授。
●丸山 滋 (ピアノ) Shigeru Maruyama
6歳よりピアノを始める。大門敬明、中山ヒサ子、荒谷宏、横谷瑛司の各氏に師事。 東京藝術大学大学院修士課程を修了。修了時にクロイツァー賞を受賞。植田克己氏に師事。 1992年よりドイツ学術交流会(DAAD)の政府奨学金留学生として、ミュンヘン音楽大学マイスター課程に入学。ピアノをクラウス・シルデ、歌曲演奏法をヘルムート・ドイチュの各氏に師事。1994年、ハンス・プフィッツナー歌曲コンクール(ミュンヘン)において歌曲伴奏特別賞を受賞。同年、ミュンヘン音楽大学を修了。その後若い演奏家たちと様々な国際的経験を積んだ後、1995年に活動の場を日本に移す。
帰国後は、ソプラノの鮫島有美子、テノールの岡﨑實俊、吉田浩之、チェロの藤原真理ら、多くの一流演奏家たちのパートナーとして、リサイタルやCD、DVD、放送などにおいて盛んな共演を続けている。1997年、J.S.G.国際歌曲コンクール(東京・大阪)において優秀伴奏者賞を受賞。同年、日本演奏連盟主催「演連コンサート93」として東京文化会館でデビューリサイタルを開催。以降ソロ、室内楽、歌曲と幅広い分野で活発な活動を行っている。また現在までに東京藝術大学において室内楽科とピアノ科の非常勤講師を務める。
コンサートのみ:8,000円
コンサート+ブッフェディナー:16,000円
ご宿泊セット:下記の表をご覧ください。
料金(お一人さま、コンサート+ブッフェディナー+ご宿泊・ご朝食、税金・サービス料込み)
10/17(土) | |||
室タイプ/ご利用人数 | 1名様 | 2名様 | 3名様 |
スタンダードA | ¥39,000 | ¥28,500 | ¥26,500 |
スタンダードB | ¥46,000 | ¥32,000 | ¥29,000 |
スタンダードC | ¥52,000 | ¥35,000 | ¥31,000 |
デラックス | ¥58,500 | ¥38,500 | ¥33,500 |
ジュニアスイートルーム | ¥76,000 | ¥47,000 | ¥39,000 |
スイートルーム | ¥110,000 | ¥64,500 | ¥50,500 |
10月17日(土)鮫島有美子 ソプラノリサイタル
紅葉が八ヶ岳を彩る素晴らしいこの季節、八ヶ岳がにぎわうシーズンの一つでもあります。この色鮮やかな八ヶ岳にぴったり、ソプラノの鮫島有美子さんのコンサートが開催されました。
鮫島氏といえば、オペラ『夕鶴』の「つう」役で日本オペラ界において一世を風靡されましたが、立ち姿だけでも華やか、かつ「つう」を彷彿させる日本人らしい艶やかさがあり、人を魅了するオーラがありました。
普段はドイツ人のご主人の伴奏で演奏旅行をされることが多いとのこと。今回はご主人ではなく、丸山滋氏が伴奏を務められ貴重な機会となりました。
曲目は、日本歌曲にはじまり、「秋」と題するフォーレ、シューベルト、ドイチェのそれぞれの作品、「女と愛の生涯」、そして日本歌曲で終わるというバランスの良いお客様大満足プログラム。その中でもやはり日本歌曲では、心がほんのり暖まる印象深い歌唱を披露していただきました。
紅葉をバックに、鮫島さんの艶やかさが心に残る素敵な一時でした。