1964年
1994年

HISTORY

八ヶ岳と緑の森。この景色を育んだのは、人と自然です。

ここを訪れた時、私たちを包んでくれる森のやさしい姿。それはあたかも太古よりここにあったかのように思うかもしれません。しかしほんの50年前、ここは木もまばらに荒地が広がる場所でした。

1963

「八ヶ岳高原海の口自然郷」の始まり

1963年、長野県南牧村海の口財産区より、当時放牧地であった「海の口牧場」700ha(200万坪)を譲り受けました。
開発は過放牧によって治水能力さえ失った牧場跡の荒地に木を植え、森を再生する事から始まりました。風土に適し、春夏の新緑、秋の黄葉が鮮やかなカラマツを植樹。その本数は33万本以上におよび、現在この地を訪れる人々を魅了するアプローチのカラマツ並木もこの時形成されたものです。
別荘地の道路は当初単調なものでしたが、次第に等高線に沿って自然なカーブができるようにし、舗装も一見砂利道のようにも見える「砂利風舗装」を採用。側溝には地元の佐久石を使い、落ちた小鳥や昆虫が這い上がるための「助かり枡」を設置するなど、現在の自然郷の姿を形づくってきました。

助かり枡

1965

第1次別荘地分譲スタート

開発途上にある自然への影響を考慮して、1区画1,000坪単位での分譲を開始。
その後、1967〜70年頃は500坪単位で販売しました。現在は平均400坪程度で販売しています(条例により1区画1,000m²(300坪)以下での分譲はできません)。

1969

「八ヶ岳高原ヒュッテ」開業

東京・目白にあった元公爵徳川義親氏(尾張徳川家19代当主)の邸宅を譲り受け、移築。翌年ホテルとして営業を開始しました。
以来、自然郷のシンボルとして親しまれ、テレビドラマ「高原へいらっしゃい(山田太一原作)」の舞台としても利用されました。
イギリス中世のチューダー様式の建物は、1934年(昭和9年)に建てられました。設計は東京国立博物館、日比谷第一生命館や銀座和光などを手がけた渡辺仁氏です。

1972

建売別荘分譲開始

1972年からは土地に加え、別荘の企画販売を開始。1980年からは私たちが企画し販売する別荘すべてを、マツモトゲンさんにイラストをお願いしてご紹介しました。

イラスト/マツモトゲン

1974

ミニコミ誌「標高1500m」発行

自然郷のスタッフと別荘オーナーの執筆によるガリ版タッチの新聞。現在も年3〜4回発行しています。

1975

リゾートホテル「八ヶ岳高原ロッジ」開業

コブシやシラカンバの木立に抱かれるようにたたずむ「八ヶ岳高原ロッジ」は、1975年に15室で開業しました。
その後2回の増築を経て現在は2つのレストラン、7タイプ68室のゲストルーム、暖炉のあるバー、テニスコートや陶芸工房も備え、別荘オーナーのコミュニティの場としても親しまれています。

1975

第1回サロンコンサート開催

「大自然の中で生の演奏を」という声を受け、第1回目のサロンコンサートが、八ヶ岳高原ヒュッテで開催されまし た。
以降、八ヶ岳高原ロッジ、八ヶ岳高原音楽堂と会場を移しながら、現在まで自然郷では国内トップアーティストをはじめ、リヒテル、アシュケナージなど海外の音楽家も招聘しています。

1976

テレビドラマ「高原へいらっしゃい」放送

田宮二郎・由美かおる主演。自然郷のシンボル「八ヶ岳高原ヒュッテ」が舞台として利用されました。

1984

「鳥たちの森」設定(日本鳥類保護連盟)

1985

「陶芸工房」開業

1987

集合別荘「ソアレ」シリーズ分譲開始

自然郷の南へりを流れる杣添川の谷に沿って、連なるように建つ集合別荘「ソアレ杣添」。
1フロア2世帯、3〜4階建のマンション型の別荘です。バーベキューもできるゆったりとしたバルコニー、四季の景色を楽しみながら入浴できる南向きのバスルームに加え、マンション型ならではの管理の容易さが特長です。
その後、1992から「ソアレ南原」、1996年から「ソアレ瑠璃沢」を販売。現在、23棟、194戸の集合別荘があります。

1988

「八ヶ岳高原音楽堂」竣工

はじまりは音楽好きな別荘オーナー同士が開いていたレコード鑑賞会でした。それが八ヶ岳高原ロッジのロビーで開かれる「八ヶ岳高原サロンコンサート」へと育ち、「いっそ本格的なコンサートホールを作ろう」という機運の高まりを受けて誕生したのが「八ヶ岳高原音楽堂」です。
20世紀最高のピアニストスヴャトスラフ・リヒテル氏と日本を代表する作曲家・武満徹氏をアドバイザーとしてむかえ、木の響きを活かした音楽ホールは、吉村順三氏の設計により完成しました。
特徴的な2つの三角屋根は、頂が並ぶ「男山・天狗山」と自然郷から見える八ヶ岳「赤岳・横岳」の形状をオマージュしてデザインされました。
席数わずか250のホールでは、カラマツの無垢板の反響が繊細で表情豊かな「本当の生の音」の魅力を教えてくれます。

2003

テレビドラマ「高原へいらっしゃい」 リバイバル放送

佐藤浩市・井川遥主演。

2013

開郷50周年

2018

八ヶ岳高原音楽堂30周年「八ヶ岳カラマツチェンバロ」をお披露目

国内屈指のチェンバロ製作家、久保田チェンバロ工房の力を借りて、自然郷のある南牧村の隣、川上村の樹齢110年のカラマツを使用して製作されました。

2019

「みどりの社会貢献賞 特別賞」受賞(公益財団法人都市緑化機構)

地域貢献や生物多様性保全等の環境活動での顕著な功績が認められました。

2020

八ヶ岳高原ヒュッテ(旧尾張徳川家本邸主屋)
国の登録有形文化財に決定

八ヶ岳高原ヒュッテが、移築50周年の2019年7月リニューアル
重厚な外観はそのままに約10か月をかけて基礎部分から耐震補強、内装のリフレッシュ、最新設備の導入をいたしました。結婚式場として、また各種イベントなどの多目的スペースとしての機能も備え、この建物を次世代に受け継いでまいります。

「八ヶ岳カラマツチェンバロ・プロジェクト」
第6回ウッドデザイン賞2020 優秀賞(林野庁長官賞)受賞

「八ヶ岳高原音楽堂」の開館30周年(2018年)に、地場の樹齢110年のカラマツ材で「チェンバロ」を製作し、「自然と人と文化の共生」を伝える演奏会を継続開催している事が認められました。

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八ヶ岳高原海の口自然郷 西武・そごうの別荘地

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