インタビュー
有賀哲夫さん
長野県在住のカメラマン。長野県の星空の美しさと雄大な自然に魅せられ、八ヶ岳を題材にした作品を多く発表。星空への憧れから発した情熱と星空への深い知識から、プロとして独立する前の1986年より、八ヶ岳高原ロッジでの星空観望会の講師をお願いしています。ユーモアを交えた星や星座の物語りの解説と共に、参加者一人ひとりが、自分のデジタルカメラで実際に星空を撮影できるようになれるレクチャーが好評です。
プロフィール
1955年、長野県小諸市生まれ。日本写真学園 営業写真科修了。1986年より、八ヶ岳高原ロッジでの星空観望会講師。
1990年、プロカメラマンとしての活動開始。2001年、国内での低緯度オーロラの撮影に成功。2005年、有賀写真企画事務所設立。2007年より写真教室を主宰、各種撮影ツアー開催。現在「信州新風景」を念頭に長野県内各地で撮影中。
日本自然科学写真協会(SSP)会員、日本星景写真協会(ASPJ)会員。
自然郷での星空観望会の講師はいつ頃からされていますか?
1986年、ハレー彗星接近の時からです。東京天文大学の教授をされていた香西先生を中心に開催されていた観望会にご一緒させていただきました。
有賀さんが星空観望会で心がけていらっしゃることは?
まず、いらっしゃったお客さまと一緒に星空を楽しみたいと思っています。知識をお伝えするよりも、まず私と一緒に星空を好きになって欲しいと思います。
有賀さんにとって、この自然郷はいかがですか?
最初にここへ来て星を見てからもう40数年が経ちましたが、未だにこうして来ています。この八ヶ岳高原ロッジの裏に風景と星空を1枚の写真に収められるお気に入りの場所があるんです。
星空を楽しむコツはありますか?
最近はデジカメが進歩して、だれでも自分のカメラで星空を撮影できるようになりました。ただ、その撮り方が分からない。だから星空観望会では、お持ちのカメラで星を撮影する方法をお伝えしています。それを1回体験すると、楽しくなって星を見るのが好きになりますよ。
ご自身が星空が好きになったキッカケを教えてください。
小さい頃に見た天の川に圧倒されました。その後は、望遠鏡、カメラとのめり込み、美しい風景と星空にすっかり魅了され、気がつけばもうすぐ60才です。
今後撮ってみたい星空はありますか?
赤道直下の星空です。真上を境に北半球と南半球の星空が、半円状に広がって見えるはずです。