2019.7.28

森の小屋プロジェクト   建築家によるモデルプラン    MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO 

  

森に建てるのは、ちいさな小屋がいい。

八ヶ岳高原森の小屋プロジェクト 3組の建築家が考えたモデルプランを紹介します。    

Happiness is found in the Smallness

 

森の息吹を感じて、心身が休まる、しあわせな場所。 「八ヶ岳高原 森の小屋プロジェクト」は、 建築家たちが提案する、高原ならではの自然の恩恵を シンプルに生かす「ちいさな山荘」のモデルプランです。

1組目は、MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO 原田真宏さん、麻魚さんのモデルプランです。 CLT Hutte 自由なプランニングが可能な ”無垢”の 家   国産針葉樹スギのCLT による木製モノコック (外殻に強度をもたせた構造)のヒュッテです。 CLT とは、Cross Laminated Timber の略称で、 縦横に貼り合わせた木の板を直交するように接着した分厚い板のこと。 日本では2016 年から一般利用されるようになりました。 小径木も端材も使え、国産材の有効利用という意味でも期待されています。 おもしろいのは、この素材がスニーカーのようなラフさと、 ネット時代ならではの先進性、レゴブロックのような拡張性を 合わせ持っていることです。 コンピューターで指示することによって工場で精密な加工ができる一方、 現場加工も可能。接着剤を使わないドライジョイントで組み立てられ、 解体や再利用もできます。 このため、工場加工したCLT 板を現場でくみ上げるだけで、 構造・断熱・仕上げなどといった主要な工事が一息で完成してしまいます。 日本ではまだ材価が高いのですが、欧州並みになれば、 外車一台程度のコストで住宅を購入できることになります。 丈夫で長持ち、カスタマイズも可能。 このCLT の特徴をシンプルに生かしたのがこのヒュッテです。 長さ方向に壁を二枚立て、三角の屋根をかけ、短辺を開口部とする。 それを二棟組み合わせています。 ロフトや間仕切りを自由につくれ、拡張も可能です。 木は建築材料の中で唯一の生き物である素材です。 地元の木でつくられたこのヒュッテは、 地域の有機体のサイクルにこの建築を取り入れることで、 生きている世界の内側に社会を再度位置付けようとする、 ロマンティックで現実的な試みなのです。 MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO ※CLTは、現在スギまたは、ヒノキを予定しています。   外観イメージ CLT Hutte モデルプラン CLT Hutteモデルプラン間取り(クリックすると拡大します) 建築面積 76.89㎡(23.26坪) 延床面積  85.44㎡(25.84坪) 1階床面積 62.59㎡(18.93坪) 2階床面積 22.85㎡(6.91坪)    

CLT Hutte 内観イメージ

  © MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO  

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