森の小屋プロジェクト 建築家によるモデルプラン 丸山弾建築設計事務所
森に建てるのは、ちいさな小屋がいい。
八ヶ岳高原森の小屋プロジェクト 3組の建築家が考えたモデルプランを紹介します。
Happiness is found in the Smallness
森の息吹を感じて、心身が休まる、しあわせな場所。
「八ヶ岳高原 森の小屋プロジェクト」は、
建築家たちが提案する、高原ならではの自然の恩恵を
シンプルに生かす「ちいさな山荘」のモデルプランです。
丸山弾建築設計事務所 丸山弾さんの森の小屋 forest house
何もしない時間
forest house のforest[森]には、
for rest[ 休むため]という意味を込めています。
別荘を建てるときには、ふたつ考え方があると思います。
ひとつは、来客やパーティ、スポーツなど、
さまざまなアクティヴィティを想定し、
なるべく多くの要素を盛り込もう、というもの。
もうひとつは、いざとなれば外部の施設を利用することにして、
建物自体は必要最小限にしよう、というもの。
forest house は後者の考えに基づいた、シンプルで小さな小屋です。
面積が大きければ管理や掃除が負担となって、
そのうち足が遠のいてしまうかもしれません。
手の入れやすい大きさならば、
愛着をもって長く使い続けることができるでしょう。
もちろん、必要に応じてベッドルームや工作室などを
増築することも可能です。
凍結深度が深く、基礎の施工にコストがかかる八ヶ岳の事情を考慮して、
建築面積は極力小さくし、総二階建てに。
屋根はシンプルな切り妻とし、雪や雨がたまる谷部分をなくしました。
窓は、東西南北すべての面にとり、風通しをよく、360 度の風景が楽しめる。
素材には地元のカラマツや鉄平石を使います。
2階のベッドルームに寝転べば、シラカバやダケカンバ、カラマツや
コナシの枝先や葉が目に入ります。
木々が葉を落とした冬、天気がよければ、雪をかぶった八ヶ岳を
2階の西の窓から眺めることができるでしょう。
ここに来れば、何もしなくていい。ただただゆっくりと過ごす。
そんな豊かな時間を過ごしていただければと思います。
丸山弾
モデルプラン(クリックすると拡大します)
建築面積: 29.81㎡ ( 9.00坪)
延床面積:59.62㎡ ( 18.00 坪)
1階床面積:29.81㎡ ( 9.00 坪)
2階床面積:29.81㎡ ( 9.00 坪)
増築プラン(クリックすると拡大します)
© Dan Maruyama.