The 287th Yatsugatake Kogen Salon
Concert
[エマニュエル・パユ(フルート)]
2009年12月13日(日) 午後3時00分 開場/午後4時00分 開演
【曲目】
武満徹 :ヴォイス
フェルー:3つの小品
ドビュッシー:シランクス
イベール:無伴奏フルートのための小品
ヴァーレーズ:密度21.5
グバイドゥリーナ:ソナティナ
- 休 憩 -
J.S.バッハ :無伴奏フルート・パルティータ
イ短調 BWV1013
ヘルプス :セカンド・ソーツ
C.P.E.バッハ:無伴奏フルート・ソナタ イ短調
<アンコール曲>
・グルーバー:きよしこの夜
・テレマン:無伴奏フルートのための12の幻想曲よりNo.6
・ゲンツマール:幻想曲
●エマニュエル・パユ(フルート) Emmanuel Pahud
1970年1月、フランス人とスイス人の両親のもと、ジュネーヴに生まれる。 6歳でフルートを始め、パリ国立高等音楽院でミシェル・デボスト、アラン・マリオン、クリスチャン・ラルデ、ピエール=イヴ・アルトーに師事、同音楽院卒業後はバーゼルのオーレル・ニコレの下で研鑽を積んだ
1989年の神戸国際コンクール第1位で日本のフルート・ファンの注目を一気に集め、92年には最難関のジュネーヴ国際コンクール第1位を獲得。
1992年ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(音楽監督:セルジュ・チェリビダッケ)より首席奏者として招かれるが、93年ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(音楽監督: クラウディオ・アバド)のオーディションに合格し、同年ベルリン・フィル首席ソロ奏者就任。
2000年6月ベルリン・フィルを退団、同年9月から2001年6月までジュネーヴ音楽院フルート科の教授として後進の指導にあたる。
2002年4月ベルリン・フィルに復帰、同オーケストラ首席奏者およびソロ・フルーティストとしての演奏活動を再開。
来日も多く、エリック・ル・サージュ(ピアノ)とのコンビによるリサイタルの他、NHK交響楽団、東京交響楽団、紀尾井シンフォニエッタ等のオーケストラとの共演、マスタークラスも行っている。2006年放送の大河ドラマの紀行音楽にも参加した。
現在EMIと専属契約を結んでおり、緻密なプランニングによってリリースされるアルバムは常に楽界の話題を独占している。CDは15作を超え、2006年にはヴィヴァルディのフルート協奏曲集(R.トネッティ指揮オーストラリア室内管弦楽団)、イェフィム・ブロンフマンとのデュオによるブラームス&ライネッケ・ソナタ集を、07年にはラトル指揮ベルリン・フィルとの共演によるニールセンの協奏曲をリリースした。08年、現代作曲家ダルバヴィ、ジャレル、ピンチャーがパユのためにそれぞれ書き下ろしたフルート協奏曲集およびトレヴァー・ピノック(チェンバロ)との共演によるバッハのソナタ集をリリース。
コンサートのみ:10,000円
コンサート+ブッフェディナー:18,000円
ご宿泊セット:下記の表をご覧ください。
料金(お一人さま、コンサート+ブッフェディナー+ご宿泊・ご朝食、税金・サービス料込み)
12/13(日) | |||
室タイプ/ご利用人数 | 1名様 | 2名様 | 3名様 |
スタンダードA | ¥34,000 | ¥27,000 | ¥26,000 |
スタンダードB | ¥42,000 | ¥31,000 | ¥29,000 |
スタンダードC | ¥43,000 | ¥31,500 | ¥29,500 |
デラックス | ¥49,000 | ¥34,500 | ¥31,000 |
ジュニアスイートルーム | ¥60,500 | ¥40,500 | ¥35,000 |
スイートルーム | ¥89,500 | ¥54,500 | ¥44,500 |
12月13日(日)エマニュエル・パユ フルートリサイタル
音楽堂初登場、エマニュエル・パユ氏の今年日本で唯一となる無伴奏公演が開催されました。日曜日、しかも通常のサロンコンサートより少し早い16時開演ということもあり、日帰りのお客様も多くみえました。
プログラムは、フルートの無伴奏公演ということで、現代曲、バッハなどじっくり聴かせてくれる内容の濃いもの。冬の闇の中、音の美しさと、絶妙なフレージングが際立ちました。すでに積雪していた八ヶ岳の風景と、パユ氏の素晴らしい音楽が溶け合い、感動のうちにコンサートは終了。
実は、無伴奏で吹きっぱなし+高度1,600メートルという環境の中での演奏会であったことから、公演後は相当体力が消耗したご様子のパユ氏でしたが、サイン会後には写真撮影会もあり、心暖まるファンサービスをしてくださいました。公演後のパーティにもご出席くださり、「八ヶ岳は故郷のスイスを思い出します。自然の中で演奏できた経験は貴重なこと。フルートの音色はもともと鳥の声を模倣したものです。長く日本で演奏していますが、一番印象深いコンサートでした。」とのお言葉を頂戴いたしました。
幻想的な八ヶ岳の銀世界の中、心暖まる演奏会でした。