リゾートホテル 八ヶ岳高原ロッジ

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特集『アーティストの素顔』Vol.3

欧州のオペラハウスで快進撃を続ける
ミラクルヴォイスがヴェールを脱ぐ!

ヨーロッパの歌劇場を席巻し、いま最も信頼されるソプラノとして高い評価を獲得している中村恵理。今年3月には、チェコの最高峰チェコ・フィルとのドヴォルジャークの『スタバト・マーテル』(指揮は音楽監督のビエロフラーヴェク!)のソリストに抜擢され、さらにバイエルン放送響にもデビューを飾るなど快進撃がとまらない。ヨーロッパにわたってから今日までの輝かしいキャリアをご紹介しよう。

国内では新国立劇場での『フィガロの結婚』のスザンナ、『ファルスタッフ』のナンネッタなどで注目を集め、2008年に渡欧し英国ロイヤル・オペラのメンバーに加わると、翌2009年いきなりキャンセルしたネトレプコの代役として『カプレーティ家とモンテッキ家』のジュリエットに大抜擢される。世界中が注目する歌姫の代役だけに計り知れないプレッシャーがあっただろうが、中村恵理はこの大役を見事につとめ、そればかりか卓越した歌唱テクニックと澄み切った美声で客席を完全に魅了し、カーテンコールでは中村恵理にブラーヴォの嵐が降り注ぐほどの大成功をおさめた。この舞台の成功により、中村恵理の存在は一気にヨーロッパに知れ渡るようになる。英国ロイヤル・オペラでは、さらに人気指揮者パッパーノ、そしてテノールのヴィリャゾンとの共演で『ヴェルテル』にソフィー役で出演し(DVDがドイツ・グラモフォンから発売)、ここでも可憐な歌唱で大成功をおさめ、ヨーロッパでの評価を不動のものとした。

コロラトゥーラの難役『リゴレット』のジルダは、中村恵理自身「ブーイングを覚悟して出演した」と語るが結果はまるで正反対。世界最高峰のコロラトゥーラのテクニックと強く澄み切った歌声で、カーテンコールではふたたびブラーヴォの嵐となり、現代屈指のジルダ歌いとの評価を得るなど絶賛に包まれた。

2010年にはウィーン国立歌劇場などと並ぶ、ドイツの名門バイエルン国立歌劇場と専属契約。ヨーロッパ最高峰ともいえるこの舞台で『フィガロの結婚』スザンナ、『魔笛』パミーナ、『ドン・ジョヴァンニ』ツェルリーナ、『カプレーティ家とモンテッキ家』ジュリエットなど、作品の要といえる重要な役で耳の肥えた聴衆を魅了し続けている。

サイモン・ラトルの後任として2018年よりベルリン・フィルの音楽監督に決定しているキリル・ペトレンコは、現在バイエルン国立歌劇場の音楽監督であり、中村恵理はペトレンコとも『神々の黄昏』、『ナクソス島のアリアドネ』、『影のない女』などドイツ・オペラを中心にたびたび共演し絶対的な信頼を得ている。その他にも、ズービン・メータ、ケント・ナガノ、アイヴォー・ボルトン、大野和士、リッカルド・フリッツァなど、まさにヨーロッパの頂点に君臨する名指揮者たちと共演を重ねている。さらに古巣である英国ロイヤル・オペラ、新国立劇場への出演、加えてワシントン・ナショナル・オペラ、ザルツブルク州立劇場、サンティアゴ国立歌劇場からも出演依頼が殺到、まさに世界を股にかけた活躍が続いている。

久々の凱旋帰国となる今回のリサイタルツアーでは、プッチーニやマスネなど得意とするオペラ・アリアのほかに、シューベルトやR.シュトラウスなどのドイツ歌曲を取り上げる。さらに中田喜直など母国語の歌曲もプログラムに入れるなど多彩な構成。「私は完全燃焼型!」と自身が話すように、中村恵理の魅力が100%詰まった入魂の歌唱を聴かせてくれるだろう。

バイエルン国立歌劇場「カプレーティ家とモンテッキ家」 2011年3月27日

2016年5月28日(土)
中村恵理 ソプラノ・リサイタル
コンサート詳細はこちら


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