●波多野睦美（メゾ・ソプラノ）　Mutsumi Hatano

宮崎大学卒業後、ロンドン・トリニティ音楽大学声楽専攻科修了。シェイクスピア時代のリュートソングでデビュー。バロックオペラ、オラトリオのソリストとして活躍するほか、間宮芳生作品のアメリカでの世界初演、水戸芸術館での「高橋悠治の肖像」、サントリーホールでの「権代敦彦展」などに出演、現代作曲家からの信頼が厚い。バロックオペラの分野ではモンテヴェルディ、パーセル、ラモー、ヘンデルなどの公演で独自の存在感を発揮。放送ではNHKニューイヤーオペラコンサート、名曲アルバム、題名のない音楽会等に出演。古楽分野の多数のCDのほか、作曲家／ピアニストの高橋悠治との共演で「ゆめのよる」「猫の歌」「風ぐるま」を発表。最新作は古楽器との共演によるオリジナルの形での「イタリア歌曲集」。レコード芸術特選となったほか各方面から高い評価を受けた。　

オフィシャルサイト　http://hatanomutsumi.com/

●中鉢 聡（テノール）　Satoshi Chubachi

東京芸術大学卒業。日本オペラ振興会オペラ歌手育成部第11期修了。1992年ロッシーニ国際オペラコンコルソ入選。平成５年度文化庁芸術家国内研修員。

東京文化会館推薦音楽会オーディション合格。オペラ歌手育成部在学中の1990年、秋田県制作の郷土オペラ「ねぶり流し物語」でデビュー、続いてモーツァルト「バステイアンとバステイエンヌ」に出演し、修了公演では「オリー伯爵」のタイトルロールを歌った。その後プーランク「カルメル会修道女の対話」等に出演し1995年「椿姫」のガストンで藤原歌劇団にデビューを飾る。1996年「東洋のイタリア女」（日本初演）のシーシンで好評を博す。その後イタリアに渡り、ミラノでボッケリーニ「スタバト・マーテル」などのコンサートに出演。1997年は藤原歌劇団文化庁青少年芸術劇場公演「愛の妙薬」のネモリーノを歌う。帰国後2003年10月の「ロメオとジュリエット」のロメオ役に抜擢され大成功をおさめた。

新国立劇場には開場記念公演「建・TAKERU」の両面少名でデビュー以来、「椿姫」、「こうもり」（アルフレート）、「マノン・レスコー」（エドモンド）、「セビリアの理髪師」（フィオッレッロ）、「ドン・キショット」（ジュアン）、小劇場オペラシリーズ「幸せな間違い」（ベルトランド）、「花言葉」「魔笛」の武士、「イル・トロヴァトーレ」（ルイス）、「ドン・カルロ」（レルマ伯爵）、「ウェルテル」（シュミット）など数多くの出演を果たしている。2002年オペラ鑑賞教室「トスカ」のカヴァラドッシ役で絶賛を博し、翌年も同公演に出演。以後も「アラベッラ」（マッテオ）、「オテッロ」（ロドリーゴ）と出演が続いている。

また、サントリーホールのホールオペラ「ドン・カルロ」、ゲルギエフ指揮／読売日響でのベルリオーズ「レクイエム」、その他、「第九」や各種コンサートでソリストとして活躍する一方、NHK教育TV「愉快なコンサート」へのレギュラー出演やサッカー国際試合での国歌独唱など活動は多岐にわたり、クラシック界にとどまらず広く注目を集めている。最近では2012年オペラ「高野聖」（池辺晋一郎作曲）、2013年「天守物語」（水野修孝作曲）に出演。大きな注目を集めた。

オフィシャルサイト　http://www.concert.co.jp/artist/satoshi_chubachi/

●北村 聡（バンドネオン）　Satoshi Kitamura

関西大学在学中にバンドネオンに出合い、小松亮太に師事。ブエノスアイレスではフリオ・パネのレッスンを受ける。カナダ、チリ、シンガポール、アルゼンチン等、世界各国のフェスティバルに出演。

11年元ピアソラ五重奏団ピアニスト、パブロ・シーグレルのアジアチームに選抜される。14年東京オペラシティ　リサイタルシリーズ「B→C」に出演、意欲的なプログラムに挑戦し好評を得る。これまでに店村真積、須川展也、鈴木大介、菊地成孔、夏木マリ、中島ノブユキ、藤本一馬、金子飛鳥、EGO-WRAPPIN'、カルロス・アギーレ、仙台フィル等と共演。

NHK「龍馬伝」「八重の桜」「まれ」「あさが来た」、映画「そこのみにて光輝く」はじめ様々なレコーディングに参加、美しい音色と繊細な表現には定評がある。

現在オルケスタ・アウロラ、クアトロシエントス、喜多直毅クアルテット、西塔祐三&オルケスタティピカ・パンパ、三枝伸太郎Orquesta de la Esperanza等で活動中。