●宮田 大(チェロ) Dai Miyata
2009年、ロストロポーヴィチ国際チェロコンクールにおいて、日本人として初めて優勝。これまでに参加した全てのコンクールで優勝を果たしている。その圧倒的な演奏は、作曲家や共演者からの支持が厚く、世界的指揮者・小澤征爾にも絶賛され、日本を代表するチェリストとして国際的な活動を繰り広げている。
スイスのジュネーヴ音楽院卒業、 ドイツのクロンベルク・アカデミー修了。
チェロを倉田澄子、フランス・ヘルメルソンの各氏に、室内楽を東京クヮルテット、原田禎夫、原田幸一郎、加藤知子、今井信子、リチャード・ヤング、ガボール・タカーチ=ナジの各氏に師事する
これまでに国内の主要オーケストラはもとより、パリ管弦楽団、ロシア国立交響楽団、ハンガリー放送交響楽団、S.K. ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団などと共演している。
「小澤征爾さんと音楽で語った日~チェリスト・宮田大・25歳~」(芸術祭参加作品)、「カルテットという名の青春」「NHKワールド “Rising Artists Dai Miyata”」などのドキュンメント番組のほか、「クラシック倶楽部」「らららクラシック」「題名のない音楽会」「報道ステーション」「日経スペシャル招待席~桐竹勘十郎 文楽の深淵」「徹子の部屋」など、メディアにも数多く出演している。
録音活動も活発で、最新CDはトーマス・ダウスゴー指揮、BBCスコッティッシュ交響楽団との共演による「エルガー:チェロ協奏曲」を日本コロムビアよりリリース。 これまでに「Dai First」「宮田大〜チェロ一會集〜」「木洩れ日」、DVD−ブルーレイは「ハイドン:チェロ協奏曲第1番」−指揮小澤征爾、水戸室内管弦楽団—がある。
第6 回齋藤秀雄メモリアル基金賞、第 20 回出光音楽賞、第 13 回ホテルオークラ音楽賞を受賞。第74回日本音楽コンクール優勝。第 35 回江副育英会奨学生。ローム・ミュージックファンデーション奨学生。
近年は国際コンクールでの審査員や、2019年ロームミュージックセミナーの講師を務めるなど、若手の育成にも力を入れている。
使用楽器は、上野製薬株式会社より貸与された1698年製A. ストラディヴァリウス“Cholmondeley”である。
オフィシャルサイト http://www.daimiyata.com/
●ジュリアン・ジェルネ(ピアノ)
1981年、ベルギーのナミュール生まれ。幼少よりピアノとヴァイオリンを始める。ピア ノとヴァイオリンと室内楽で一等賞を獲得し、ニース音楽院を卒業。同時に和声と伴奏 を学んだ。1999年、パリ国立高等音楽院に入学し、ミシェル・ベロフ、デニス・パスカ ル、クリスチャン・イヴァルディ、ダリア・ホヴォラのもとでピアノを学ぶ。メナヘム ・プレスラー、ドミトリー・バシュキロフ、ジャン=クロード・ペネティエ、ヤーノシ ュ・シュタルケルの各氏にも師事し、ピアノと室内楽で一等賞を獲得。
2007年エリザベート王妃国際音楽コンクール,セミファイナリスト。リスボンの国際 ピアノ・コンクールでヴァンドーム賞を受賞。フランス・ナティクシス財団の受賞者で もある。また、フランス財団よりドルエ・ブルジョワ賞とタラツィ賞を授与された。 フランス国内の数々のコンクールでファイナリストに選ばれた後、ソリストとして ヨーロッパおよび世界各国の主要なホールで出演を果たす。
マントン音楽祭、フェスティバル・ア・ランペリ、ペリゴール・ノワール音楽祭、ア ントルカストー室内楽、サントーニュ・ピアノ音楽祭をはじめ、さまざまな音楽祭から 招かれている。ワローニア王立室内管弦楽団と指揮者ポール・グッドウィンと共演した 際には、ピアノ部門において特別賞受賞者を受賞した。
現在、演奏家として幅広く活躍するほか、パリ国立高等音楽院とオールネイ=スー=ボワ県立音楽院で後進の指導にもあたっている。