移りゆく情景に、作曲家の記憶を求めて。

小山実稚恵「音楽の旅」シリーズ seasonⅠ

小山実稚恵 「八ヶ岳の森 街の情景」(全4回)

第1回 ノアン「解き放たれた時間とき

八ヶ岳高原音楽堂への旅は、車窓から眺める街並みや、季節ごとの景色に心を癒され、音楽とゆったりと向き合う特別な時間です。シーズンⅠでは、傑作が生みだされた街をテーマに、ショパン、シューマン、シューベルト、ブラームスの縁の地を巡ります。八ヶ岳の森に、作曲家たちが表現しようとした情景を求めて。小山実稚恵が誘う「音楽の旅」がはじまります。

2021年8月27日(金)・28日(土)
14:30開場/15:00開演 (各日)

※開場時間まで、音楽堂エリアにはお立ち入りいただけません。

【プログラム】

ショパン:

マズルカ イ短調 作品59-1

マズルカ 変イ長調 作品59-2

マズルカ 嬰ヘ短調 作品59-3

幻想曲 ヘ短調 作品49

バラード 第4番 ヘ短調 作品52

子守歌 変ニ長調 作品57

ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 作品58

※出演者・曲目・曲順など、内容が変更になる場合がございます。

八ヶ岳に溢れる自然の香り。
木々の色は刻々と移り変わり、時の想いを伝えてくれます。
「八ヶ岳の森 街の情景」シリーズは、八ヶ岳の森からインスパイヤされたプログラムです。
シリーズ第1章は、シューマンの鎖で繋がる4人の作曲家を巡る『音楽の旅』。
八ヶ岳の自然に身を委ねながら、ショパン・シューマン・ブラームス・シューベルトの名作が生まれた街、ノアン、ライプチヒ、ウィーン、そしてバート・イシュルの『音楽の旅』をご一緒しませんか。

●小山実稚恵(ピアノ)Michie Koyama

人気・実力ともに日本を代表するピアニスト。チャイコフスキー国際コンクール、ショパン国際ピアノコンクールの二大コンクールに入賞以来、今日に至るまで、コンチェルト、リサイタル、室内楽と、常に第一線で活躍し続けている。
2006年~17年までの壮大なシリーズ『12年間・24回リサイタルシリーズ』は、その演奏と企画性が高く評価され、2016年度 芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した。2019年春からは、新シリーズ『ベートーヴェン、そして…』が、全国6都市でスタート。
これまでに国内の主要オーケストラはもとより、モスクワ放送響(現・チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ)、ベルリン響、ロイヤル・フィル、BBC響、イギリス室内管、アカデミー室内管、ロッテルダム・フィル、シンフォニア・ヴァルソヴィア、ワルシャワ・フィル、モントリオール響、ボルティモア響などと共演しており、フェドセーエフ、テミルカーノフ、マリナー、小澤征爾といった国際的指揮者との共演も数多い。協奏曲のレパートリーは60曲を超える。
また、ショパン、チャイコフスキー、ロン=ティボー、ミュンヘンなどの国際コンクールでは審査員を務める。
東日本大震災以降、被災地の学校や公共施設等で演奏を行い、仙台では被災地活動の一環として自ら企画立案し、ゼネラル・プロデューサーを務めるプロジェクト『こどもの夢ひろば "ボレロ"』を毎年開催している。
CDは、ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルと専属契約を結び、30枚目となる『バッハ:ゴルトベルク変奏曲』は、「レコード芸術」の特選盤に選ばれた。最新盤は7月にリリースした自身初のベートーヴェンのソナタ録音『ハンマークラヴィーア・ソナタ 他』である。
著書としては『点と魂と ― スイートスポットを探して』をKADOKAWAより出版。また平野昭氏との共著『ベートーヴェンとピアノ「傑作の森」への道のり』、『ベートーヴェンとピアノ 限りなき創造の高みへ』を音楽之友社より出版。
2005年度 文化庁芸術祭音楽部門大賞、2013年度 東燃ゼネラル音楽賞洋楽部門本賞ならびにレコード・アカデミー賞(器楽曲部門『シャコンヌ』)、 2015年 NHK交響楽団「有馬賞」、2015年度 文化庁芸術祭音楽部門優秀賞ならびに第28回ミュージック・ペンクラブ音楽賞、2016年度 芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。2018年度 大阪市市民表彰を受ける。2017年度には、紫綬褒章を受章している。
東京藝術大学、同大学院修了。吉田見知子、田村宏両氏に師事。

主催:八ヶ岳高原ロッジ TEL:0267-98-2131