●小曽根 真(ピアノ)Makoto Ozone
1983年バークリー音大ジャズ作・編曲科を首席で卒業。同年米CBSと日本人初のレコード専属契約を結び、アルバム「OZONE」で全世界デビュー。
以来、ソロ・ライブをはじめゲイリー・バートン、ブランフォード・マルサリス、パキート・デリベラなど世界的なトッププレイヤーとの共演や、自身のビッグ・バンド「No Name Horses」を率いてのツアーなど、ジャズの最前線で活躍。
2011年より国立音楽大学(演奏学科ジャズ専修)教授に就任し、15年には「Jazz Festival at Conservatory 2015」を立ち上げるなど、次世代のジャズ演奏家の指導、育成にもあたる。
近年はクラシックにも本格的に取り組み、国内外の主要オーケストラと、バーンスタイン、モーツァルト、ラフマニノフ、プロコフィエフなどの協奏曲で共演を重ね、「比類のない演奏で、観客は魅了され大絶賛した」(北独ハノーファー新聞)など高い評価を得ている。
2010年、ショパン生誕200年を記念したアルバム「ロード・トゥ・ショパン」を発表し同名の全国ツアーを成功させ、 ポーランド政府より「ショパン・パスポート」を授与される。
2014年にはニューヨーク・フィルのソリストに抜擢され、韓国、日本、ニューヨーク公演で共演。以来、サンフランシスコ響、デトロイト響、ラビニア音楽祭(シカゴ響)に招かれるなど、米国でも躍進を続けている。
2016年には、チック・コリアとの日本で初の全国デュオ・ツアーを成功させ、17年にはゲイリー・バートンの引退記念となる日本ツアーを催行。また、秋には10年ぶりに小曽根真THE TRIOを再結成し、最新アルバム「ディメンションズ」をリリース。また、11月には再びニューヨーク・フィルに招かれ、‘バーンスタイン生誕100年祭’の定期演奏会に出演。アラン・ギルバートの指揮のもと、「不安の時代」とガーシュイン「ラプソディ・イン・ブルー」を3日連続で熱演し、リンカーン・センターの満場の聴衆から大喝采を得た。このライブ録音は、18年3月、ユニバーサル・ミュージックより「ビヨンド・ボーダーズ」と題して、小曽根真の初のクラシックアルバムとして、CDリリースを果たした。
2019年には、小曽根真featuring No Name Horses 15周年記念アルバム、「Until We Vanish」をリリースし、ロックを取り入れた新作とともに公演も催行。
2020年はコロナ禍の緊急事態宣言期間中、53日間に及ぶ自宅からのライブ配信活動「Welcome to Our Livingroom」が大きな話題となった。2021年には還暦を迎え、「OZONE60」と題したプロジェクトを、全国都道府県に向けて展開している。
映画音楽など、作曲にも意欲的に取り組み、多彩な才能でジャンルを超え、幅広く活躍を続けている。平成30年紫綬褒章受章。
オフィシャルサイト https://www.makotoozone.com/
●小川晋平(ベース) Shinpei Ogawa
2016年渡米しCalifornia Jazz Conservatoryに入学。ジャズの本場アメリカで音楽を学ぶ。Jeff Densonにジャズ、Scott Thompsonにエレキベース、Sascha Jacobsen氏にクラシックとタンゴを学ぶ。同校の選抜バンドとしてヨーロッパツアーに参加し、スイスのモントルー、イタリアのアンブリア、スコットランドのエディンバラなど数多くのジャズフェスティバルに出演。2021年帰国後は、日野皓正や黒田卓也と共演するなど東京を中心に精力的に活動する他、ジャンルを超えて作曲、編曲家としても幅広く活躍している。
2018年 Reno Jazz Festival最優秀賞Jazz Serch West Competition 2位
2019年 International Society of Bassists Competitionセミファイナリスト
●きたいくにと(ドラム) Kunito Kitai
ドラマー神保彰氏に才能を見出され18歳でプロデビュー。増尾好秋MAGATAMA、鈴木勲OMA SOUNDのレギュラーメンバーを努め、小曽根真Trio、エリックミヤシロバンドなどへ参加するなどジャズ界に身を置きながら、2021年にエンタメジャズバンド「Calmera」に正式加入し全国の大型ロックフェスに出演。近年は角松敏生や佐藤竹善などのシンガーのバックバンドにも参加するなど、ジャンルを超えて活動。