坂東玉三郎

天空の調べ

新緑の八ヶ岳に舞い降りる
比類なき美がここに。

2023年5月19日(金)・20日(土)・21日(日)
14:30 開場/15:00 開演

※開場時間まで、音楽堂エリアにはお立ち入りいただけません。

【出演】
坂東玉三郎(歌)
三枝伸太郎(ピアノ、編曲)
川本悠自(ベース)
吉田篤貴(ヴァイオリン)
張 大赫(ヴァイオリン)
生野正樹(ヴィオラ)
ロビン・デュプイ(チェロ)

【プログラム】
ラビアンローズ/愛の讃歌/星に願いを ほか

※出演者・曲目・曲順など、内容が変更になる場合がございます。

●坂東玉三郎(歌)Tamasaburo Bando

1956年十四世守田勘弥の部屋子となる。翌年坂東喜の字を名乗り、「寺子屋」の小太郎で初舞台。以後、「椿説弓張月」の白縫姫、「桜姫東文章」の桜姫など大役を次々に演じ注目を集める。
 1982年から3度のアメリカ公演をはじめ、パリ、ブラッセル、東ベルリン、ドレスデン、ウィーン、ロンドン、台北などで好評を博してきた。
 舞踊家としての活動にも力を入れ、全国各地の劇場の他、熊本県の八千代座、愛知県の呉服座(いずれも国重文指定)、愛媛県の内子座など地方の古い劇場でも公演を行い、玉三郎の活動のなかでも重要な柱となっている。また「坂東玉三郎舞踊集」VHS全10巻(26演目、約11時間)、DVD全6巻(25演目、約9時間)が完結。35mmフィルムによる本格的映像作品としてその成果は期待されている。  
 1988年にはヨーヨー・マらの演奏によるラヴェルの「ピアノ三重奏曲」で創作舞踊を上演。その後マとはバッハの「無伴奏チェロ組曲」を映像収録した「希望への苦闘」でも共同作業を行った。同作品はリヨンで行われた「ダンススクリーン96」でグランプリを受賞した。
 同年11月には、モーリス・ベジャールの振り付けにより、パトリック・デュポン、ジョルジュ・ドンらと共演、以後もバレエとの交流が続き、1994年5月には東京にて、ベジャールとの共演で「リヤ王~コーデリヤの死」を初演。  
 歌舞伎への出演に並行し、新派、「ナスターシャ」(演出 アンジェイ・ワイダ)、「エリザベス」(演出 ヌリア・エスペル)などの翻訳劇、「サド侯爵夫人」など現代劇の舞台にも成果をあげている。
 1986年の「ロミオとジュリエット」以降演出も手がけ、「なよたけ」、「黒蜥蜴」、「海神別荘」などの作品で実力派の演出家としての評価を得ている。  
 1991年には、「外科室」を初監督。続いて「夢の女」がベルリン映画祭の正式出品作品となっている。1995年には、監督・主演作品の「天守物語」が話題となる。俳優としても、ワイダ監督「ナスターシャ」(映画版)、ダニエル・シュミット監督「書かれた顔」などにも出演、世界各国で上映された。  
 1997年は年頭より「壇浦兜軍記」の阿古屋、「籠釣瓶花街酔醒」の八ツ橋など女方としての大役を次々とこなす。また夏には、木下順次の「夕鶴」で山本安英以来2人目の主役・つうを演じ、同作品は、11年ぶりの上演となった。
 2003年には和太鼓集団、鼓童の演出を2年間に渡り取り組み「鼓童ワン・アース・ツアースペシャル」として好評を博した。この模様はNHKハイビジョン放送により「鼓童meets玉三郎」として放送された。この後、鼓童とは2006年に「アマテラス」によりジョイントコンサートを開催。
 2005年に歌舞伎座にて収録された「鷺娘」「日高川入相花王」が、2006年にシネマ歌舞伎として各地にて上映。

https://www.tamasaburo-bando.com/

●三枝伸太郎(ピアノ、編曲)Shintaro Mieda

神奈川県生まれ。東京音楽大学大学院修了アルゼンチンタンゴを皮切りに、ジャズ、ポップス、ブラジル音楽などのピアニストとして活躍。2014年にオリジナル作品を演奏する“三枝伸太郎 Orquesta de la Esperanza” を結成。坂東玉三郎をはじめ、様々なアーティストのコンサートでの音楽監督や楽曲提供、また映画・舞台作品の作曲・編曲・演奏など多数手掛ける。近年の主な活動は、NHK BS8K『国宝へようこそ』、WOWOWミュージカルドラマ『FM999』、舞台『私の恋人』、自己のCDアルバムとして『三枝伸太郎Orquesta de la Esperanza』で2枚、トリオ編成「TRIO」、小田朋美(vo)とのデュオ作「私が一番きれいだったとき」など。

●川本悠自(ベース) Yuji Kawamoto

1978年生まれ。高校よりエレキベース、立命館大学ジャズ研にてウッドベースを始める。1999年京都大学Dark Blue New Sounds Orchestraで山野楽器BIG BAND JAZZ CONTESTにて優秀賞受賞。2001年頃より都内近郊のジャズクラブなどで活動を始める。これまでにサックス奏者山口真文氏、ドラム奏者ジョージ大塚氏、ピアニスト辛島文雄氏など日本を代表するジャズミュージシャンのバンドに参加。その他、女優の渡辺えり、坂東玉三郎、三宅裕司Light Joke Jazz Orchestraなどサポートやスタジオワーク多数。
また作編曲家として演劇の音楽制作を多く手がける。主な作品に「三軒茶屋婦人会・スワン」(2015・G2演出)、「おふぃす3◯◯40周年記念公演・肉の海」(2018・渡辺えり演出)。2021年、2ndオリジナルリーダーアルバム「One Step at a Time」をリリース。

●吉田篤貴(ヴァイオリン)Atsuki Yoshida

岐阜県大垣市生まれ。世界的ヴァイオリ二スト久保 陽子氏への師事をきっかけに上京し、東京音楽大学ヴァイオリン専攻を首席で卒業。ジャズ、タンゴを始めとする多様な音楽を柔軟に行き来し、作編曲や即興演奏も手がける弦楽奏者としてポップ~ジャズ、ゲーム音楽シーンなどにおいて独自の存在感を放つ。三宅純、挾間美帆など多方面の作曲家からの信頼も厚く、国内外の様々な作品やサウンドトラックなどにて演奏。2019、2021年には自身の率いる小~中編成の弦楽ユニット EMO stringsとしてアルバムをリリースし、その美しくも斬新な弦サウンドで評価が高まっている。

●張 大赫(ヴァイオリン)Jang Daehyok

1980年埼玉生まれ。5歳よりヴァイオリンを始める。2004年、桐朋学園大学ディプロマコース修了。ヴァイオリンを、宮城裕子、佐藤勝夫、崔文洙、江藤アンジェラの各氏に、室内楽を、故マルグリット・フランス、藤井一興、毛利伯郎、苅田雅治の各氏に師事。2008年5月、フランス・パリのサン ベルナルド教会、日本人会館にて、ハチャトゥリアンのピアノ、ヴァイオリン、クラリネットのためのトリオ、作曲家 川上統氏の新作初演をし好評を博す。現在、ミュージカル、室内楽、レコーディングなどの活動を主に行う。
2017年7月、ブロードウェイ・ミュージカル「WEST SIDE STORY」レナード・バーンスタイン生誕100年記念ワールドツアー来日公演に出演。
他にも、2014年「モーツァルト!」、2016年「エリザベート ガラコンサート」、2017年~2019年「ミュージカル アニー」、2018年、2022年「ラ・カージュ オ・フォール」、2019年「マイ・フェア・レディ」、2019年&2020年「エリザベート」、2019年11月~2020年5月「WEST SIDE STORY」、2021年5月~10月「Les Miserables」などに出演。
Quartet Knots、CRASH MAN TRIO violin奏者。
日本弦楽器演奏家協会 JASIP認定マスタープレイヤー。

●生野正樹(ヴィオラ)Masaki Shono

1978年大分県出身。
14歳よりヴィオラを始め、洗足学園音楽大学を首席で卒業、同大学大学院修了。
内田博、故岡田伸夫の各氏に師事。
ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクールにて第2位入賞。
日本演奏連盟のオーディションに合格し、九州交響楽団と共演。
2016年は演奏活動を休止し、ドイツに留学し研鑽を積む。
2019年天皇陛下即位祝賀式典オーケストラにてソロヴィオラ奏者を務めた。
現在、全国のオーケストラへの客演首席やレコーディング活動を中心にソロ、室内楽コ
ンサートを定期的に開催している。
トリオAXIS、昴21弦楽四重奏団、弦楽アンサンブル石田組メンバー。

●ロビン・デュプイ(チェロ)Robin Dupuy

フランス ストラスブール生まれ。国際的チェロ奏者ヨーヨー・マ氏の演奏に感動し、6歳でチェロを始める。パリの名門音楽学校スコラ・カントロム卒業。パリでは特にアンリ・デマルケットにクラシックを学んだ後、ジャズ、ポップス、インド古典を学び、チェロの新しい表現を探求。
その後、親日的なチェロ教師の影響もあり2004年に来日。数々の国内外アーティストのサポート、また民族音楽に触発され自ら改造したオリジナル弦楽器とチェロで新たなサウンドを追求している。

主催:八ヶ岳高原ロッジ TEL:0267-98-2131