八ヶ岳森祭2024
木彫り熊発祥100周年記念

「ヒュッテの熊と最後の殿様・徳川義親」
トーク&コンサート

八ヶ岳高原ヒュッテは、東京・目白に建てられた尾張徳川家19代当主・徳川義親公の邸宅を移築した建物で、階段の手すりに熊彫があることで知られています。なぜこの邸宅には木彫り熊がいるのでしょうか。

その起源は大正10年(1921)から一年あまりに及んだ義親の「旧婚旅行」=ヨーロッパ旅行にあります。

各地で建物や風景を見聞し、数多くのお土産品と共に帰国した義親は、その後チューダー様式のこの邸宅を建築、木彫り熊を加えました。義親が持ち帰ったスイスの木彫り熊をもとに日本で木彫り熊が作られて100周年を迎える今年、義親の一年余りのヨーロッパ滞在を振り返ります。

またこの旅行に日本の音楽教育スズキ・メソードの創始者、鈴木鎮一氏が同行していたことにちなみ、スズキ・メソード出身、日本ヴィオラ界を代表する川本嘉子氏による演奏もあわせてお楽しみください。

2024年9月23日(月・祝振)
13:00開場 / 13:30開演

【内容】
講演:約60分 コンサート:約20分(休憩なし)
※当初発表から所要時間を変更いたしました。

【出演】
香山里絵(徳川美術館非常勤学芸員)
川本嘉子(ヴィオラ)

【プログラム】
J. S. バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番(ヴィオラ版)
ヘンデル(細川俊夫編):私を泣かせてください

【同時開催】
自然と人と文化が未来へつながる。八ヶ岳 森祭2024!

● 川本嘉子(ヴィオラ)Yoshiko Kawamoto

1992年ジュネーヴ国際コンクール・ヴィオラ部門で最高位(1位なしの2位)。1996年村松賞、1997年第7回新日鉄音楽賞・フレッシュアーティスト賞、2015年東燃ゼネラル音楽賞・奨励賞受賞。京都アルティ弦楽四重奏団、AOIレジデンス・クヮルテットのメンバー。タングルウッド、マールボロ、ダボス、サイトウキネン、アルゲリッチ音楽祭等のフェスティバル、小澤音楽塾、水戸室内管等に参加。また、ソリストとして、これまでにガリー・ベルティーニ、ジャン・フルネ等の著名な指揮者と共演。1999年~2002年都響首席奏者。2017年~2021年までNHK交響楽団の首席客演ヴィオラ奏者を務める。
小澤音楽塾、愛知室内オーケストラでは弦楽器アドヴァイザーとして、後進の育成にも積極的に力を注いでいる。
類稀なる表現力とテクニックで聴衆を魅了し、日本を代表するヴィオラ奏者の一人として常に第一線で活躍している。

 

主催:八ヶ岳高原ロッジ TEL:0267-98-2131