樹の鞄 展

2019年7月13日(土)〜19日(金)10:00〜17:00(最終日15:00まで)

190702.jpg

樹の鞄 KINOKABAN
「樹の鞄」は、制作者・亀井勇樹がつくる木製の鞄です。
使う人の気持ちに寄り添いながら、その木でしか表現できない「形」を求めて、1990年からつくり続けています。作品数は現在3300点を超え、カラフルでポップなものやナチュラルで優しい風合いのもの、いろいろな伝統技法・漆や彫刻を施したモダンで重厚なイメージのものなど、作品の表情はさまざまで、ひとつとして同じものはありません。
その作品づくりは、長い間生きてきた木の姿を思い浮かべるところからはじまります。
材になるシナノキは、樹齢150年以上の時を終えるとその地を離れ、工房で眠ります。
10年近い時を経て、さあ、いよいよつくろうとする時、はじめてその美しい杢目や年輪・傷跡たちが自らの生い立ちや歴史を語り始めるのです。見て、触れているうちに、その姿からインスピレーションが湧きイメージが形となっていきます。見たことのない驚きのある鞄。美しさ、楽しさに加えて使う人が自分だけのものという喜びのある鞄。
オブジェのように眺めることのできる鞄。。。木の声に耳を傾けながら、じっくりと時間をかけて「その時」に湧き上がる感覚を、彫り、削り、磨き、塗り、、、と丁寧に形にしながら仕上げていきます。
八ヶ岳にある工房は、四季の移ろいや草木の息吹を感じる森の中にあります。自然とともにある暮しは、作り手の五感を通してすべて作品づくりへとつながり、「樹の鞄」は生まれています。